変身

一度は途中で放棄した作品だ。最後まで読み進めるには引きちぎられるように難解な死生観と対峙しなければならない。三島由紀夫の金閣寺もそうだった。
その後の人生で何度も死と向き合ってきた。成長したはずだ。だから最後まで読んでみる。
汚れた虫はキャピタリズムにおける不要物のメタファだ。生産社会では有能者が消費され再分配受取人が新たに発生する。それは遺伝子体系を維持するための必要悪であり、資源を食いつぶす絶対悪でもある。だから醜い。
カフカの美学はその仕組みを許せない。彼はずいぶんと生きにくい時代に生まれたものだ。

そうだ異邦人をもう一度読んでみよう。

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