容疑者Xの献身

堤真一が自暴自棄という嫌な一面を演じ切っている。彼は明瞭で軽快なキャラクターを得意とするが、この作品での演技ベクトルは全く逆方向を向いていて辛い。両方向に長いベクトルを持ち合わせる彼の潜在能力に驚愕した。
練り上げられた犯罪トリックよりも「Love is Blind」というテーマが映画の主軸となる。恋愛の魔力は数学者の理性さえも完璧に支配し理性を失効させてしまう。ラストシーンにたどり着き「どうして」のセリフにひどく号泣した。
「四色問題」への美意識はテーマに対する高質なメタファであり素直に感嘆する。松雪泰子の美しさは何色なのか。

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