Music Of My Mind

スティーヴィーワンダーの最高傑作は「Innervisions」だと信じていた。感性は経年によって多様性を増しその後の人生に彩を与えてくれる。山菜の王様が「タラの芽」から「シドケ」に遷移したころ、最高傑作は「Music Of My Mind」へと展開した。何年もの間このアルバムを繰り返して聴いてきた。決して色あせることはない。
「Happier Than the Morning Sun」では感受性が少年期にタイムスリップする。日曜の朝、二階の窓から差し込んでいた春の日差しがたまらなく心地よかった。力いっぱい自転車を走らせて全身で春の風を受け雪解けの湿潤な空気を吸い込んだ。
楽曲は畳みかけるように「Girl Blue」へと続く。タイムスリップしたままだ。近所の果物店はいつも甘酸っぱい香りがしていた。レモンはサイケな色彩の中でよりいっそう美しくライムの青と調和している。一人娘のチカコさんは今何をしているのだろうか。

この後アルバムは中期三部作へと展開する。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です